若い顧客層を中心にゲーム感覚でカラコン試着、安全で納得のいく製品選びが可能になりました
「アイシティ」は、レンズメーカー・HOYA株式会社が展開するコンタクトレンズ専門店。店舗の販促ツールとしてiPadで使える「カラコン試着シミュレータ」を導入、自撮り写真にカラーコンタクトレンズを重ねるモーションポートレート技術をご活用中です。全国100店舗で常設、営業活動で効果を上げています。
医療機器なので気軽に試着できないのが悩み
最近は、若いお客様を中心にカラーコンタクトレンズを購入される方が増えました。扱うレンズの種類は膨大で、どの店舗でもメーカーやカラー、色の入る範囲や濃さ、直径などが違う数十種が常備されています。しかし洋服のように何枚も気軽に試着するのは難しい。なぜならコンタクトレンズは「高度管理医療機器」の扱いで、眼科医の監督のもとでなければ試着できないからです。
これまで、たくさん試したいお客様には時間の制約がありました。店舗スタッフにとっても手持ちの商品をすべて紹介しきれず、販促の課題になっていました。そこで、コンタクトレンズのシミュレータがあればこれらを解決できるのではと導入を考えました。
自撮りしただけで正確に合わせられる技術に驚き
10代、20代のお客様にとってスマホやアプリは身近な存在です。実際に顔写真にカラーレンズを合わせるアプリも出回っています。しかし、それらは画面上でレンズを選択した後、自分でドラッグして目の位置へ調整しなければいけません。モーションポートレート社の製品はずっと簡単で、写真を撮れば自動で瞳を認識し、レンズを選ぶだけでパッと正確な位置にレンズが載ります。驚いたのはちゃんと「まぶたの下」にレンズが入り、あたかも自然な写りのように見えることです。
導入にあたっていろんなタイプの顔で試してみましたが問題ありません。どんなサイズで写っても、多少顔が斜めになっていても、細目の人でも、キレイにレンズが瞳の位置に表示されます。この技術の高さは大きな決め手になりました。
カラコンに興味がある潜在的な顧客を掘り起こしている
安全性のため事前の商品試着は欠かせませんが、シミュレータ導入後は試したい色をすべて自画像上で確認してから試着商品を絞れるようになり、お客様の満足度が上がりました。店舗の一画にあるシミュレータ専用什器は放課後になると学生の友達同士でワイワイ囲まれていて、ゲーム感覚でお試しいただいているようです。また、カラコンに興味があるけれどスタッフに声をかけづらい、そんな方にも活用いただいています。画面上なら自由に試せますし「印象が良くなる」と知ってもらえれば購買につながります。
雑貨店などで試着せずに買ったカラコン購買者の5割は「失敗した」と感じるそうです。お客様にとっても、お勧めする私たちにとっても、まず「試せる」のが重要。今までに比べて画面上のお試しならすぐご案内でき、導入後はご利用者数も上がっています。今後は全店舗で楽しんでいただけるように利用台数を増やしていく計画です。